親・仕事・子育てなど、のしかかる10年目の壁

「家族」になりすぎた夫婦がもう一度男女へ戻る節目
結婚して10年
夫婦は一通り、一緒に生活をともにすることを経験し
安定しているようになります。
だけど、実は10年目は
「心の距離」が見えにくくなる時期になりがち
・子どもが最も手のかかる年齢
・仕事の責任が山積み
・親の介護や健康問題が始まる
・家計の現実をもっとも実感する
・夫婦の役割が決まっている
・男女としての距離感が曖昧になる
こうした要素が重なりやすく
夫婦の中ではすれ違いが起きやすいのです。

ここでは
金太郎/桃太郎/一寸法師/浦島太郎のタイプも交えながら
結婚10年目に訪れやすい「5つの壁」を解説します。
1.「家族」になりすぎて男女の距離が曖昧になる
恋人→夫婦→家族
この変化が10年でピークになります
10年も一緒に過ごすと
どうしても家族としての役割が強くなりすぎてしまうもの。
・子供の話しかしていない
・一緒にいるのに会話がない
・隣にいるのに遠く感じる
・恋人の頃のドキドキが消える
・夫婦というより同居人になっている
これは愛情が冷めたのではなく
夫婦としての役割が増えすぎた結果です
タイプ別に出やすい傾向は
金太郎タイプ
本来は家族を連れて外に出るタイプ
10年目は責任と疲労で動く余裕がなくなりやすい
そのため「出かけたいけど動けない」「家では無言になりがち」
もしくは勝手に出かける
桃太郎タイプ
深い話が苦手で、妻がやってほしいことを伝えるほど
心の距離をつくりがち
優しさはあるが、夫中心の話ばかりで会話が弾まない
一寸法師タイプ
自分の世界に入り込むことが増え部屋に閉じこもりやすい
問題ないことは、話さないでもいいと思い込み
妻が孤独であることに気づきにくい
浦島太郎タイプ
家族は親友のような気楽にいられる関係が理想
でも10年目は役割が増え気楽さが薄れると
深い話を避けてしまう
軽い会話は得意でも、核心に触れると距離が開きやすい
このように、家族としての安心は増えているのに
男女としての距離が開きやすいのが10年目の特徴です。
2. セックスレスが固定化しやすい年
セックスレスは喧嘩ではなく習慣として定着するもの
5年目でセックスレスが出やすいけど
10年目はセックスも、しないことがあたりまえに
理由は
・慣れ
・役割疲れ
・ストレス
・家族化
・ときめきの減少
・恥ずかしさの再来
そして何より「なくても生活が回る」 という現実。
だから、喧嘩のように爆発はしないし
気づいたら距離ができ、そのまま習慣になってしまうのです。
タイプ別には
金太郎タイプ
万全じゃない自分を見せたくない
桃太郎タイプ
自信が無くなったら、営みは避けやすい
一寸法師タイプ
予定外・不意打ちが苦手で流れに乗れない
浦島太郎タイプ
生活の安定は、気分の優先度が下がることでレスに
セックスレスは、二人の関係の悪化ではなく
余裕のなさと、習慣が決まってしまうこと
ここからの二人の修復には
夫婦としての時間を作るという意識が必要です。
3. 家事・育児・仕事の偏りが慢性的な疲れになる
10年目は我慢していた怒りが積もる年
1〜5年目で蓄積してきた不平等感や我慢は
10年目で「疲れ」に形を変えてあらわれます。
・家事をしても感謝されない
・妻側の仕事やキャリアが犠牲になりがち
・夫は仕事の疲れを理由に協力が減る
・役割が固まりすぎて変えられない
とくに大人女性ほど
「ここまでやってきたのに…」
という虚無感が出やすくなります。
タイプ別では
金太郎タイプ
頼めばやるが、言わなければ動かない
桃太郎タイプ
自分のコンディション優先で妻の大変さに気づきにくい
一寸法師タイプ
自分ルールが優先で妻が疲れやすい
浦島太郎タイプ
ノリで協力はするが継続しない
10年目は
大きな揉め事が起きるのではなく
小さな不満が慢性化していく時期
ここで無理を続けると
後の10〜15年目に大きな爆発になることも。
4. 子育て・親の問題が、本格的に夫婦に影響を与える
家族という人生ステージが増えることで夫婦の距離もすれ違いやすいもの。
結婚10年目は
子どもが小学生〜思春期に入る家庭が多くなり
親の問題(健康・介護)も始まるタイミング。
・子どもの悩み
・学校問題
・習い事の送迎
・親の急な入院
・介護の相談
・実家との関係負担
夫婦として背負う家族の重みが一気に増えるのです。
タイプ別には
金太郎タイプ
問題を「仕事」として片付けようとしがち
桃太郎タイプ
現実問題に向き合うのが苦手で逃げる
一寸法師タイプ
変化に対応できず固まる
浦島太郎タイプ
面倒な話からフェードアウトしがち
夫婦どちらかが背負いすぎる状況が生まれやすいのが10年目。
5. 夫の「自分の人生を取り戻したい欲求」
10年目は男性の第二反抗期
男性は10年目頃
「このままでいいのか?」
「もっと自由に生きたい」
という強い葛藤を抱えやすくなります。
・趣味
・飲み会
・ひとり時間
・仕事に没頭
・同窓会関係
・外の世界への興味
妻からすると
「家族がいるのに何してるの?」と感じるけど
男性心理としては
・責任疲れ
・プレッシャー
・家族の重み
・父親としての自分の限界
こうしたものから
自分を取り戻したいという気持ちが強くなりやすいことも。
タイプ別だと
金太郎タイプ → 仕事へ逃避
桃太郎タイプ → 無関心に見える
一寸法師タイプ → 自室・趣味にこもる
浦島太郎タイプ → 家から気持ちが離れがち
ここがすれ違いのピークになりやすいので
理解と境界線が大切になります。
最後に
結婚10年目は
夫婦としての土台を再構築する、大きな節目。
恋愛でも新婚でもなく
「人生を共に乗り越えるパートナー」へ変わるタイミングです。
そして、ここで見える夫のダークな部分は
本性ではなく
余裕がない時のクセが出ていると思ってくださいね
責任の重さ
仕事の疲れ
父としてのプレッシャー
自信のアップダウン
家族の期待
これらが重なり
不器用な態度や逃げる行動になって表れやすいのです。
どのタイプの男性も
本質はとても優しく
家族を大切にしたい気持ちを持っています。
ただ、10年目は
心のキャパが追いつかない時期なのです。
「こういう年なんだ」と知っているだけでも
乗り越えやすくなります。
そしてここを越えると、夫婦の愛と絆は
もっと深く、もっと安心で大人のホンモノの愛へ進んでいきます。
コメント