愛が冷めたのではなく、毎日を回すだけで精一杯になりやすい

「心のキャパを超える日常」がふたりの支え合う力が追いつかなくなる時期
結婚して15年もたつと
夫婦は落ち着いてると思われがちだけど
この頃の夫婦は
今までの人生で経験してきた出来事の中でも
もっとも多くの課題を同時に抱えやすい時期です。
・子育ての中盤〜後半
・仕事の責任のピーク
・親の介護や相続問題の前触れ
・健康の変化
・将来の不安
・老後資金の現実
・体力の低下など
そして
日々の当たり前を積み重ねてきたぶん
夫婦それぞれの、ものの言い方・考え方・動き方がはっきりしてくるので
その結果
気持ちがあるのに、生活のほうが忙しすぎて、お互いのことが後回しになる
これが15年目にいちばん多く起きることなのです。

会話が前より減るのは、関係が悪くなったからじゃない
この時期、多くの女性がこう感じます。
- 話しても噛み合わない
- 必要な話だけになる
- 一緒にいるのに距離を感じる
でもこれは、愛情不足ではなく、毎日のタスクが多すぎて
気持ちのほうまで手が回らなくなっている状態です。
タイプ別に見る「会話のすれ違い」
金太郎タイプ
余裕がなくなると、用件だけで済ませがち
桃太郎タイプ
踏み込んだ話が苦手で、避けるようになる
一寸法師タイプ
頭の中がいっぱいで整理つかず、うまく反応できない
浦島太郎タイプ
気まずい雰囲気が苦手で、話題そのものを避けやすい。
ここに「愛がない」はありません。
セックスレスは気持ちではなく生活が原因になりやすい
15年目はセックスレスが最も増える時期。
その理由は
- 仕事の疲れ
- 子育て・家事の負担
- 睡眠不足
- 年齢による変化
- 誘うタイミングがつかめない
「したくない」のではなく
毎日のほうが忙しすぎて、セックスをしたいという気持ちになる前に一日が終わる。
ここに魅力や愛情の問題は関係ありません。
妻は空っぽを感じ、夫は限界を感じやすい
15年目の頃、妻は
- ずっと家族のために頑張ってきたのに
- 感謝されている感じがしない
- 私の人生はどこにあるの?
そして夫側は
- 仕事の負担
- 年齢による焦り
- 成果を求められるプレッシャー
これらが重なり
「もうこれ以上頑張れない…」
という限界に近い状態になりやすいのです。
ふたりとも頑張っているのに
向いている方向が違うため、気持ちがすれちがいやすい。
15年目は、夫婦がもう一度やり方を見直すタイミング
この時期のすれ違いは
「終わりのサイン」ではありません。
長く一緒に生きてきたぶん
今のやり方が暮らしに合わなくなってきた。
家事の分担
コミュニケーション
夫婦の時間
お金の扱い方
親との距離感
どれも、最初と同じ方法のままでは成り立ちにくくなる。
だからこそ
この頃の夫婦は「調整」や「見直し」が必要なのです。
難しいことをする必要はなくて
- 無理しない
- なんでも抱え込まない
- お互いの疲れに気づく
- 期待を減らしていく
この4つだけで、15年目の危機を越えられます。
最後に
ここで書いているタイプの特徴は
余裕がなくなったときに出やすい行動をまとめています。
本質はどのタイプも 優しくて、家族を大切にしたい人。
ただ
責任の多さ、仕事の負担、年齢の変化、生活の忙しさ
これらが積み重なると
その人の苦手な部分が表に出やすくなるのです。
だから15年目の夫の姿は
夫の本性でも、関係の終わりでもありません。
ふたりが同じ方向を見るための通過点
ここを越えると、夫婦はもっと深い絆になり素敵な関係になります。
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