子育てが一段落し、夫婦が再び向き合う20年目の現実

家族を越えて、もう一度「ふたり」に戻る時期
結婚して20年
人生の中でも大きな節目を迎えやすい時期です。
・子育ての終了
・夫婦以外の役割の減少
・親の老い、介護問題
・夫婦がそれぞれの人生と向き合い始める
・体力や健康の変化
・仕事の潮目が変わる
こうした「人生の整理」が一気に押し寄せるのが20年目。
そして何よりも大きいのは
子どもというクッションが外れ、ふたりの距離がはっきり表れる時期であること。
ここでは
愛花学の4タイプを交えながら
20年目に訪れやすい「5つの壁」をひもといていきます。

1.「会話がない」ではなく、会話の目的が消える
20年目は、会話の内容そのものも変わってきます。
子育て中は
・学校のこと
・今日の出来事
・家族の予定
など、話すべきことが自然と多かったもの。
でも子どもが巣立つ頃の20年目には
夫婦で話すタスクが減ります。
すると
・何を話していいかわからない
・会話が浅い
・雑談が続かない
・沈黙が気まずい
・形だけの報告ばかり
無言の時間が出やすくなってしまいます。
これは愛情不足でも、マンネリでもなく
今まで子どもを中心に話してきた夫婦の変化です。
ここにタイプ別の反応が出てきます。
金太郎タイプ
共通のものがないと黙り込みやすい
桃太郎タイプ
深い会話を避け、浅いトークだけダラダラ続けようとする
一寸法師タイプ
会話の必要性が減ると、会話のないことが平和だと思い込みがち
浦島太郎タイプ
気楽なノリの会話は得意だが、深い話題はフェードアウト
20年目は
会話の質と目的が変わる時期です。
2. セックスレスの固定化・または再開の分岐点
20年目は「変わらない」か「変わる」かがはっきり分かれます。
レスのまま変化がない夫婦もいれば
逆に 子育てが終わり、穏やかな愛の再スタートが起きる夫婦も多いのです。
ここを左右するのは
・精神的な余裕
・健康
・心の距離
・コミュニケーションの積み重ね
・恥ずかしさの減り方
20年目の特徴は二極化です。
セックスレスが定着していた夫婦でも
子育て・義務・プレッシャーから解放されることで
男女としての関係が自然に戻るケースも多いのです。
タイプ別には
金太郎タイプ
家族を守る責任が落ち着き
外ではなく妻に向く余裕が戻りやすい
桃太郎タイプ
自信で関係が左右される
体力よりメンタルが鍵
一寸法師タイプ
関係再開にはペースと安心感が必須
急な誘いはNG
浦島太郎タイプ
気楽な雰囲気なら距離が縮まりやすい
雰囲気づくりが最大の鍵
20年目は
レスの固定 or 修復のどちらも起きやすい時期
夫婦の選択と向き合い方が未来を決めるのです。
3. 妻の虚無感と夫の逃避がもっとも出やすい年
子育てが終わると、女性の心には大きな穴が生まれやすいもの
・今まで頑張ってきた意味って?
・これから何を大切にしたい?
・妻・母以外の私はだれ?
この、深い自分への問いが湧くのが20年目
一方で男性は
長年の責任疲れ・仕事のストレスが出やすく
・趣味に逃げる
・スマホやゲームに没頭
・友人との時間が増える
・家庭内で「抜け殻」のようになる
こんな形で現れることも。
タイプ別では
金太郎タイプ
長年の重責から急激にエネルギーが切れ疲れが出る
桃太郎タイプ
自分の存在価値がわからず
「無関心」「放置」に見える態度が増える
一寸法師タイプ
役割が減ると、自分の世界に引きこもりやすい
浦島太郎タイプ
気楽さを求め、家庭より外の世界へ興味が向かいやすい
20年目は
妻は心にぽっかりとした穴があいたように感じ
夫は逃避という形で心のすれ違いが出やすい年です。
4. 親の介護問題・健康問題が夫婦に大きく影響する
20年目は自分たち夫婦だけではない課題が増える時期。
・親の介護
・相続問題
・親の病気
・健康不安
・子どもの独立による家計の変化
男性と女性では受け止め方が違う。
女性は現実的に動く。
男性は急に不安を感じ、一時的に思考停止になることも。
タイプ別では
金太郎タイプ
自分がやらねばという責任感が強いが、一人で抱え込む
桃太郎タイプ
問題に直面すると一度、逃避する傾向
一寸法師タイプ
環境変化に弱く、情報処理が追いつかない
浦島太郎タイプ
深刻な話題からフェードアウトしやすいが、気楽なサポートなら得意。
ここは夫婦のコミュニケーションの成熟度が試される場面です。
5. 「この先の人生を誰と、どう生きたい?」
20年目は、夫婦お互いに人生の再設計が起きる時期。
今までは
子育て
生活
仕事
家事
この流れの中で、夫婦は「役割」で生きてきました。
でも20年目は違う。
ここからの人生を、どう生きたい?
この問いかけが、夫婦として向き合うのが20年です。
・夫婦で生きたい
・別々の人生を歩きたい
・距離を置いて関係を保ちたい
・もう一度恋人みたいな関係に戻りたい
・家族として穏やかに過ごしたい
どれが正解でもない
ただ、ここで丁寧に向き合える夫婦は
第二の夫婦として生まれ変わる年でもあります。
最後に
結婚20年目は
夫婦関係が「終わる」か「再生する」かではなく
夫婦が新しいかたちへ移行する年
ここで見える夫のネガティブな部分は
本性ではなく
余裕がない時にだけ出るクセであり、人格ではありません。
責任の重さ
長年の疲れ
自信のアップダウン
家族から夫・父・子どもとして背負ってきた役割
これらが一気に噴き出す時期だからこそ
不器用さが表れやすいのです。
どのタイプの男性も、本質は優しく
大切な人を守りたい心を持っています。
そして、20年目は
夫婦が「親」という役割から解放され
もう一度「ふたり」として向き合えるチャンスの年。
ここを越えると夫婦はさらに穏やかで
深く優しい永遠の深い愛へ
あの老夫婦が手を繋ぐチャーミーグリーンの世界はもうそこに♡
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